今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



暑―い、暑―い日が続いています。そんななかでも暑さで顔を真っ赤にしてご来館くださる方々。ピースあいちは沖縄展が終り、夏企画の準備中です。「大田さんの歩み。残された数々の言葉そして儀間さんの絵に込められた沖縄の『こころ』。深く受け止めました」とボランティアに声をかけていただいたり、来館者アンケートにお寄せいただくみなさんの声に励まされ、さあ夏へー。

■アンケートより

中・高の夏休みの課題のため毎年来ていましたが、大学生になって初めて来ることができ、中・高生の頃とはまた違った見方をすることができました。夏には沖縄へ行きますが、改めて沖縄で何を見て、何を考えるべきか、再確認することができました。(20歳女)

教科書に載っているような有名な戦争や空襲しかわからなかったが、それらの背景には何が起きていたか!経緯などを詳しく知ることができた。無知な私たちでは、今後に伝えていけるはずがない。そして今後を変えていくのは不可能だと感じたので、少しずつでも知っていくべきだと強く感じた。(20歳女)

初めてピースあいちを訪れました。沖縄県の基地問題に興味があり、昨年の夏、現地沖縄県辺野古や普天間に行ったので、3階の展示はとても興味深かったです。そして今もなお世界では戦争がなくならないという現実を受け止め、風化させない事が大切であると感じます。私たち若い世代が受け継ぐことが平和への一歩ではないのか。(20歳女)

2年前に訪れて以来二度目の来館でした。今日は時間をかけてゆっくり見ることができて良かったです。広島出身なので原爆ドームの模型に感動しました。遠く離れた名古屋でも、平和への象徴として原爆ドームを取り上げてくだされ方がいることが嬉しいです。絵本や本のコーナーを見ていると、小学校の頃に映像で見たお話がいくつかあって懐かしい想いで読みました。当時は戦争のこともよく分からず、ただただ怖かったのですが、今読むといろいろとやり切れない思いが込み上げてきて、涙がこぼれそうでした。私たちよりも年上の方たちが、平和への思いを込めて作った作品はいっぱいあるし、いろんな人たちが平和を訴えているのに、今もなお世の中が変わらないことがもどかしく申し訳ないです。私には何ができるだろうと考え思い悩む日々です。(21歳女)

今回初めて訪れ見学させていただいたのですが、戦争に関する資料が豊富にそろっていて、興味をもった資料が多くあったので時間内ではとても見きれませんでした。2階のフロアでは、幼い子を背負った少年の写真が大きくかざられているのを見て、心が苦しくなりました。戦争はどこか他人事で、自分達には関係ないことだろうという意識がありますが、平和だからこう思えるし、だからといって危機感がないのも良くない事だなと、改めて考えさせられました。(20歳女)

昨年も来ましたが、展示はちゃんとみられなかったので今回はじっくり。大田さんの歩んで来られた人生と儀間さんの力強く色彩豊かな画に圧倒されました。2階の展示は、日本の加害(侵略・連行など)についてじっくり見ました。おだやかな農耕民族が戦争に駆り立てられ、多くの人を殺してしまったあの戦争…何がどうして…。(40歳女)

子どもが学校より訪問したことがありました。ずいぶん前なのですが、「ピースあいち」の名前は記憶に残り、いつか行きたいと思っておりました。先週新聞にて沖縄の戦争とピースあいちの記事を読んで、改めて行きたい気持ちが強くなり実現しました。戦争については教科書の断片的な教養しか持っていませんが、2階展示物を読めば読むほど「何故しなければいけなかったのか」の思いがわきあがります。その時代でなければ理解できないのかもしれませんが、二度とあってはならない事なのは確かです。(48歳女)

今回は大田昌秀さんの企画展でした。戦争を語り伝える力をもっともっと大切にし、もっともっと力強いものにしないと…と思います。特に若い人たちに伝えなくては…。真実を真実と伝えるだけのことなのですが、なぜ伝えにくくなってしまったのでしょう、と考えると反省することも多いです。(72歳男)

6月23日の沖縄慰霊の日。私は毎年参加してきましたが、今年は行く事ができず、たまたま新聞の事を思い出し、訪ねて来ました。時間に遅れてお話を聞くことはできませんでしたが、出席者の方々の沖縄に思いをはせる様子に、沖縄出身者として感謝しました。(女)

愛知県の様子、戦争の加害・被害の両面の展示が印象的でした。多くのボランティアに支えられ、運営されているようでご苦労も多いと思いますが、多くの人々が平和を考える機会をより広げていくことが大切であると思います。(56歳女)

1990年に大田昌秀さんの初の出馬の時に、沖縄へ応援に行きました。1995年北京の世界女性会議の直後に、沖縄女子暴行事件の大集会が開催されたことなど、なつかしく思い出しました。そのころと比べても、改善されるどころか、ますます厳しさを増す沖縄の困難に心が痛みます。(69歳女)

初めて来ましたが、資料がたくさんあり、一度で全部を見ることができませんでした。もう一度独りで来て「ゆっくり観たいものだ」と思いました、あたらしい勉強になりました。(82歳男)

小学2年生で終戦をむかえました。子どもの頃の体験が思い出されて、ふるえが来て涙が出そうになりました。焼けあとの臭いが、空襲のサイレンの音、飛行機の爆音が聞こえてくるようで、もう戦争はイヤです。孫たちを守りたいです。(81歳女)

戦争の歴史と戦争のもとにしいたげられた人々が多くいたこと、そして声をあげていかないと私たちも加害の立場に立つ事を深く考えさせられました。(70歳女)

丸山さんの説明、とても分かりやすく、自分は知らない事がいっぱいだなと改めて気づきました。特に15年戦争の事は、学校でも習っていなくて、もう一度自分でも勉強したいなと思いました。こちらにもまた来て、ゆっくり見学したいです。あまりにも悲惨な事実にも目をそむけないで、見つめないといけないですね。(66歳女)

戦争の悲惨さはもちろん言うまでもなく、戦争に突入するまでの状態がいかに私たちに知らされていなかったか、歴史はいつも権力者によってつくられるという事が良く判りました。いただいた資料は家でしっかり読みたいと思います。(69歳女)