あいち平和のための戦争展
◆幻の映画「ひろしま」デジタルマスター版が、名古屋初公開! 
~8万8千人の広島市民、生徒が参加して、原爆投下の惨状を再現~            
ボランティア 吉田 稔   



 
展示室

 昨年、ピースあいち恒例の丸木美術館からの『丸木位里・俊“原爆図”』展の関連イベント企画として、映画「ひろしま」を2日間上映しました。3月の上映会にも関わらず、たいへん好評で、2日間で120名以上の方(定員60名)に見ていただきました。さらに、7月のサマーセミナーでも特別企画として取り上げていただき、大教室が満員の170名の参加がありました。

 映画「ひろしま」は、関川秀雄監督作品として朝鮮戦争の最中、1953年に制作されました。広島に原爆が投下された直後の惨状が再現され、反戦、反米的な内容もあり、アメリカの暗黙の圧力もあって、日本国内では上映されずヨーロッパで上映され、1955年には「第5回ベルリン映画祭・長編映画賞」を受賞しました。
 その後、ほとんど上映されることはなかったのですが、2007年の「第2回ヒロシマ平和映画祭」で初めて本格的に上映されました。映画「ひろしま」でチーフ助監督されていた小林太平氏の子息・一平さんが「核廃絶プロジェクト」を立ち上げて、幻の映画を再び甦らせたのです。

 その後、一平さんがガンで急逝されるとご子息の小林開さんが引き継がれて、新しい「デジタルリマスター版」を昨年秋に完成されました。
 昨年のサマーセミナーの特別企画には、小林開さんのトークもあって、被爆者の方からもこの映画を広めてほしいとの声もありました。

 今年になって、小林開さんから新しい「デジタルマスター版」の名古屋初上映会を開催してほしいとの要請もあり、「あいち平和のための戦争展」のイベント企画として提案し、快諾を得ることができました。映像も鮮明になり、今年になって本格的に全国に向けての上映会が始まっています。
 昨年のICAN =核兵器廃絶国際キャンペーンのノーベル平和賞に応えるためにも、戦争展での映画「ひろしま」の8月上映会は、核廃絶につながる最高のイベントになると期待しています。

デジタルマスター版、名古屋での初上映会。必見です!
 上映日時:2018年8月18日(土)16:00~ (上映時間:104分)
 上映場所:名古屋市東文化小劇場(地下鉄「ドーム前」徒歩5分)
 参加費 :前売券:大人800円 小中高生300円
 当日券:大人1000円 小中高生500円
 ※1.戦争展も入場できます。
 ※2.「あいち平和のための戦争展」に協賛した方は、振込用紙の受領書提示で入場できます。
 (問合せ/ピースあいち 吉田まで)