催し物案内・お知らせ 2018年7月
特別企画展 高校生が描くヒロシマと丸木位里・俊「原爆の図」
9月2日(日)まで 3階展示室
入場料 大人600円 小中高校生200円 (入館料大人300円、小中高校生100円を含む)
休館日 月曜日(会期中は日曜日も開館します)
展示 上から
高校生の絵・「原爆の図」・ICAN解説パネル
この展示会は、昨年、市民団体ICANがノーベル平和賞を受賞したことを記念する、「ピースあいち」の核廃絶への思いをこめた原爆展です。
被爆体験者の高齢化が進み、その体験の継承が急務となっているなか、「高校生が描くヒロシマ」は、広島平和記念資料館の依頼により、広島市立基町高校創造表現コースの生徒たちが「ヒロシマ」を描くプロジェクトで、2007年に始まりました。生徒たちが証言者の被爆体験を聴き。何度も打ち合わせを重ね。また自ら資料を集め、約1年かけて「原爆の絵」を描きあげます。これまで制作された絵は119点、そのなかの10点(原画)が「ピースあいち」にきました。
一方、当館では、埼玉県にある原爆の図丸木美術館に所蔵・展示されている丸木位里・俊作「原爆の図」の展示会を継続的に開催してきました。今年の夏は「原爆の図」第11部《母子像》が来ました。
画家夫妻が自分の体験をもとに描いた「原爆の図」といま高校生たちが描く「原爆の絵」を並べて展示するという試みです。
丸木夫妻と高校生。60年近い年月を越えて描かれた広島の絵は、観る者にどのように響きあうのでしょうか。そして私たちは核兵器のない世界を描くことが出来るのでしょうか。
高校生の描いた「原爆の絵」より いずれも広島平和記念資料館蔵
左から、
「死んだ我が子を背負う若いお母さん」 津村 果奈 (68 回生)
「市内電車の中で吊革を持ったまま焼けて、骨になった人」 岡田 萌々 (70 回生)
「後に生きる人たちへ」 一ノ間 照美 (67 回生)
「変わり果てた友人」 松原 未羽 (60 回生)
展示作品
高校生の絵(広島市立基町高等学校創造表現コースの生徒たちによる)
「消えていった幼い姉妹…生きていてほしい」、「ヒロシマ~昇る魂~」、「閃光」、「死んだ我が子を背負う若いお母さん」、「忘れられない~あの目」、「人間襤褸(らんる)の群れの中に」、「おいしかったよお…ありがとう…。」、「変わり果てた友人」、「市内電車の中で吊革を持ったまま焼けて、骨になった人」、「後に生きる人たちへ」 いずれも油絵、F15号サイズ(652mm×530mm)
丸木位里・俊 原爆の図第11部《母子像》 (屏風四曲一双 180×720cm、1959年)
原爆の図 第11部 《母子像》 丸木位里・丸木俊 作 原爆の図丸木美術館 蔵
関連イベント 1 7月29日(日)
第Ⅰ部 13:00~13:45 3階展示室
第Ⅱ部 14:00~16:00 1階交流のひろば
第Ⅰ部 13:00~13:45 ギャラリートーク
丸木美術館・岡村幸宣学芸員
第Ⅱ部 14:00~16:00 「私が描くヒロシマ」
基町高校 生徒・OBと指導している先生が参加。
親子でみよう 原爆の絵・原爆の図
―スタッフによるギャラリートーク・ウイーク
8月21日(火)~26日(日)13:00~16:00
ピースあいちスタッフが特別企画展のガイドを行います。
戦争体験の語り (2017年8月)
戦争体験者・語り継ぎ手による語り 全12回
8月1日(水)~15日(水)
(ただし8月6日(月)・8日(水)・13日(月)は除く)
14:00~ 1階交流のひろば
*入館料(大人300円、小中高校生100円)のみで参加できます。
語り手 ピースあいち語り手の会・語り継ぎ手の会メンバー
*各日とも、語り手の体調により変更することがあります。
8月1日(水) | 鈴木忠男さん | 生かされなかった情報 無線通信候補生 |
8月2日(木) | 松下哲子さん | 旧満州・奉天市における戦中戦後の生活体験 |
8月3日(金) | 加藤照さん | 岡崎空襲と勤労動員 |
8月4日(土) | 高橋みな子さん | 10歳の少女が体験した戦中戦後 |
8月5日(日) | 木下富枝さん | 広島原爆 |
8月7日(火) | 澄谷三八子さん | 名古屋空襲 |
8月9日(木) | 神谷則明さん | 父が語った悪魔の731部隊 |
8月10日(金) | 中村桂子さん | 父の沖縄戦 |
8月11日(土) | 乳井貴さん
野間宏さん |
八木湧太郎君 『おじいちゃん 戦争の話を聞かせて下さい』 |
8月12日(日) | 目崎久男さん | 非国民と罵られたサイパン島帰りの少年 |
8月14日(火) | 河村廣康さん | シベリア抑留 |
8月15日(水) | 鈴木隆充さん | 兄の戦場体験 |
15歳の語り継ぐ戦争「金城学院中学生の壁新聞」
7月24日(火)~9月2日(日) 2階プチギャラリー
*入館料(大人300円、小中高校生100円)のみで閲覧できます。
休館日 月曜日(会期中は日曜日も開館します)
peace nine 展 2018
名古屋芸術大学学生、教員、卒業生ら20人による憲法9条や平和をテーマにした美術展―
9月11日(火)~9月29日(土) 3階展示室
ちらし
あなたは平和ですか。
あなたのそばにいる人は平和ですか。
あなたから遠いところにいる人は平和ですか。
戦争の世紀から、希望を抱いて迎えた21世紀も
平和から程遠い場所に 大勢の人々が置かれています。
あなたは正しいのでしょうか
あなたの隣人は正しくないのでしょうか。
私たちは、アートが平和をつくり出せることを信じています。
色々な平和のカタチで…。
関連企画・アーティストトーク
9月15日(土)13:30~15:00 3階展示会室
作品を前に出品者が制作の思いを語ります。
名古屋二期会アンサンブル研究会による ピースコンサート
9月16日(日)14:00~16:00 ピースあいち1階交流のひろば
参加費 無料 (入館料のみで参加できます)
ちらし
毎年大好評!のコンサートです。今年は、「オペラアリア&アンサンブル」「動物のうたを集めて」と、親子で楽しめるコンサートです。
<出演者> 名古屋二期会 アンサンブル研究会
天野瑛二、石黒廣城、鎌田 哲、小出隆雄、夏目久子、橋爪圭子、畑 裕子、水谷友香
ピアノ伴奏 : 都築彩子
お知らせ・ご案内
愛知・名古屋戦争に関する資料館で ピースあいちの語り手が「戦争体験」をお話します。
ところ:愛知・名古屋戦争に関する資料館 2階会議室
中区丸の内3―4-13愛知県大津橋分室
講座:戦争体験語り継ぎ手の会による「次世代が伝える戦争体験」
いずれの日も13時30分~14時30分
語り手:ピースあいち語り手の会メンバー 参加費:無料
●8月1日(水)佐藤誠治さん「学童疎開・空襲体験」
●8月4日(土)井戸早苗さん「空襲・戦時下の生活」
●8月5日(日)中野見夫さん「空襲体験」
●8月8日(水)小島久志さん「学童疎開・空襲体験」
●8月15日(水)今村實さん「三河地震・空襲体験」
●8月16日(木)望月菊枝さん「勤労動員・空襲体験」
●8月18日(土)高山孝子さん「縁故疎開・空襲体験」
●8月19日(日)島村悦子さん「学童疎開・空襲体験」
「愛知平和のための戦争展」に参加します。
8月16日(木)~19日(日)於:市民ギャラリー矢田
展示 「防空法とは?」 パネルと実物資料
報告集ダウンロードできます
PDF 42ページ(表紙含む)
「私にとっての平和とは?投稿募集」
報告集ができました!
ピースあいち10周年企画として、昨年2月から12月に取り組んだ「私にとっての平和とは?投稿募集」。415人の方から投稿いただきました。用紙いっぱいに綴られた『私にとっての平和とは?』『平和のために自分ができることは?』…。その一つひとつの言葉、想いを大切にピースあいちの今後の活動に生かしていきたいと思います。
投稿お寄せいただいたみなさん、ありがとうございました。
戦争体験を語り継ごう!ピースあいち「語り継ぎ手の会」会員募集
戦争体験を語り継ごう!ピースあいち「語り継ぎ手の会」会員募集
「戦争と平和の資料館 ピースあいち」では、かつての戦争の資料を展示するとともに、戦争体験者たちによる「語り手の会」をつくり、学校や団体などに出向いて、戦争の体験、原爆、空襲、学徒動員など多くの戦争体験を語り伝えてきました。
しかし、戦後70年以上がたち、戦争の実体験を語れる人は高齢化してきました。遠からず戦争体験を聞くことが難しくなる時代がやってきます。
そこで、ピースあいちでは、戦争を知らない世代の「戦争の語り継ぎ手」を募り、2017年9月には「語り継ぎ手の会」を発足させて、戦争体験の伝承に取り組むことになりました。戦争体験を語り継いでいく意思と情熱のある人ならだれでも会員になることができます。ぜひご参加を!
ピースあいちでは、
・ピースあいち見学会ガイド案内
・戦跡めぐりのご相談
・パネルの貸し出し
など行っています。ご活用ください。
ご案内ちらしはこちら