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催し物案内・お知らせ  2018年4月





杉山千佐子追悼 名古屋空襲と戦傷者たち
開催中 5月19日(土)まで
3階展示室

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展示

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杉山千佐子/爆弾で穴の開いた旧陸軍名古屋造幣局千種製作所の壁を前にして。1987年7月千種区の千種公園で
(中日新聞社提供)

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照明弾の下で燃える名古屋市東区周辺。1945年3月25日未明、中日新聞社屋上から。
(中日新聞社提供)

一昨年9月に101歳で亡くなった杉山千佐子さんの人生を一本の軸に、1945年3月の3回の名古屋空襲の実態と、戦後、杉山さんが始めた「戦時災害援護法」の制定運動(=戦災で死傷した民間人にも国家補償を求める運動)を紹介しています。
杉山さんは、この運動は平和運動だと強く意識していました。「私たちだけでなく、後の国民が国に簡単に踏みにじられることのないよう、その人権を保障した法律であると思っている」と、著書で語っています。しかし、ドイツをはじめヨーロッパで一般市民の救済が進むなか、日本では国会も裁判所もその道を閉ざしたままです。
市民に消火義務を課し避難を許さなかったため、多くの犠牲者を出した「防空法」についても、実物資料とともに展示しています。

展示内容/パネル・遺品など
*杉山千佐子とその生い立ち
*杉山千佐子と名古屋空襲
3月25日の空襲の謎/「実験」だった3月25日の空襲/名古屋の街に降り注ぐ爆弾/証言ほか
*防空法とは
*杉山千佐子―その闘い
「民間戦災犠牲者援護法」をめざして/仲間たちの戦争傷害ほか
*闘いを阻んだもの
譲歩の余地なき政府の姿勢/国会は?/裁判所は?/救済の論理は?ほか
*諸外国の補償制度






開館11周年 ピースまつり2018
5月6日(日)11時~16時

ちらし

ちらし

一日無料開館します。東邦高校・軽音楽部の演奏、オカリナ演奏、バルーンパフォ-マンス、朗読などの楽しいプログラムにどうぞご家族でご参加ください。展示ガイドも行います。

●ステージプログラム
11:00~11:30 オカリナ演奏 オカリナ大地
13:00~13:30 軽音楽演奏 東邦高校軽音楽部他
13:45~14:15 バルーンパフォーマンス 久保田洋子
15:00~15:30 朗読 オリーブ

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出演者 左より
オカリナ演奏 オカリナ大地 ・ バルーンパフォーマンス 久保田洋子 ・ 朗読 オリーブ(ピースあいち朗読の会)






企画展 沖縄の『こころ』 追悼-大田昌秀と儀間比呂志展
5月29日(火)~7月7日(土) 3階展示室

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大田昌秀さん(2008年5月29日、名東文化小劇場、ピースあいち開館1周年記念講演)


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絵本「ツルとタケシ」 儀間比呂志 文・絵

「ピースあいち」では毎年 6月23日の沖縄慰霊の日をはさんで沖縄をテーマにした企画展を開いています。今回の企画展は、昨年、相次いで亡くなられた、元沖縄県知事の大田昌秀さんと沖縄生まれの画家・版画家儀間比呂志さんの追悼展です。
1925年生まれの大田さんは、熱血勤皇隊の一人として沖縄戦に動員され苛烈な体験をしました。戦後は生涯絶えることなく平和を求め続け、その悲願は「基地のない沖縄」でした。
儀間さんは1923年、沖縄・那覇市生まれです。大阪で洋画、版画を学び、沖縄の美しい風物や沖縄戦の様相を版画や絵本で表現しました。
同時代を生きた大田さんと儀間さん。二人の伝えたかった「沖縄のこころ」を、展示を通して考えてみたいと思います。

展示
<パネル>13枚
沖縄の『こころ』を訴えつづけた大田昌秀さんの歩みを紹介
<儀間比呂志・版画作品>
ハンセン氏病の妹とその兄を描いた絵本『ツルとタケシ』の原画19点/版画4点






<同時開催>「辺野古写真展」
『辺野古・高江のたたかい~本土では見えないほんとうの姿』

5月29日(火)~7月7日(土) 2階プチギャラリー

沖縄は過去に類を見ない状況に置かれています。横行する米軍機の訓練と事故、心無い人間によるヘイトやデマの流布、そして辺野古新基地工事の強行など…。
今回は、現地の方々が収めた写真を通して、辺野古・高江の風景、そして座り込み運動とそれに対する政権側の行為がどんなものか、その「ほんとうの姿」を見つめ直します。




関連イベント 沖縄の『こころ』 追悼-大田昌秀と儀間比呂志展・辺野古写真展

映画上映会と沖縄報告トーク
6月2日(土)13時半~16時  1階交流のひろば
トーク  「新たに要塞化する島の人々の想い」 大月ひろ美さん (元青年劇場女優)
映画上映  「標的の島 風(かじ)かたか」 (三上智恵監督/2017年制作・119分)
*事前予約制 052-602-4222(ピースあいち)へお電話ください。

沖縄慰霊の日・講演と朗読のつどい
6月23日(土)慰霊の日 13時半~15時  1階交流のひろば
講演 「大田昌秀の見た沖縄戦・儀間比呂志の感じた戦世(いくさゆ)」
    お話 阪井芳貴さん(名古屋市立大学教授)
朗読 「平和の詩」群読  ピースあいち朗読の会「オリーブ」







特別企画展 高校生が描くヒロシマと丸木位里・俊「原爆の図」
7月24日(火)~9月2日(日) 3階展示室
休館日 月曜日(会期中は日曜日も開館します)

被爆体験者の証言を、孫のような年齢の高校生が聴き取って一枚の絵を描きあげる…10年以上前から、広島の高校生たちが取り組んできました。描かれた絵は116点。そのすべてが息をのむような力作です。そのうちの10点(原画)が今夏ピースあいちに来ます。
一方、ピースあいちが展示を続けてきた丸木位里・俊の「原爆の図」は、第11部《母子像》が来ます。
今夏の特別企画展は、1959年に画家夫妻が自分の体験をもとに描いた「原爆の図」といま高校生たちが語り継ごうとして描く「原爆の絵」を並べて展示するという新しい試みです。
昨年、市民団体ICANがノーベル平和賞を受賞したことを記念する、ピースあいちの核廃絶への思いをこめた原爆展です。

展示作品
高校生の絵(広島市立基町高等学校創造表現コースの生徒たちによる)
「消えていった幼い姉妹…生きていてほしい」、「ヒロシマ~昇る魂~」、「閃光」、「死んだ我が子を背負う若いお母さん」、「忘れられない~あの目」、「人間襤褸(らんる)の群れの中に」、「おいしかったよお…ありがとう…。」、「変わり果てた友人」、「市内電車の中で吊革を持ったまま焼けて、骨になった人」、「後に生きる人たちへ」いずれも油絵、F15号サイズ(652mm×530mm)
丸木位里・俊 原爆の図第11部《母子像》(180×720cm、1959年)



原爆の図 第11部 《母子像》

原爆の図 第11部 《母子像》  丸木位里・丸木俊 作 原爆の図丸木美術館 蔵

高校生が描いた 「原爆の絵」

高校生の描いた「原爆の絵」より いずれも広島平和記念資料館蔵 
左から、
「人間襤褸( らんる) の群れの中に」 津村 果奈(68 回生)
「おいしかったよお···ありがとう···。」 岡本 実佳枝(66 回生)
「市内電車の中で吊革を持ったまま焼けて、骨になった人」 岡田 萌々(70 回生)
「後に生きる人たちへ」 一ノ間 照美(67 回生)
「変わり果てた友人」 松原 未羽(60 回生)

関連イベント

7月29日(日)
第Ⅰ部 13:00~13:45 ギャラリートーク/丸木美術館・岡村幸宣学芸員
第Ⅱ部 14:00~16:00 「私が描くヒロシマ」基町高校生(OB)と先生






お知らせ・ご案内

報告集表紙

報告集ダウンロードできます
PDF 42ページ(表紙含む)

「私にとっての平和とは?投稿募集」
報告集ができました!

ピースあいち10周年企画として、昨年2月から12月に取り組んだ「私にとっての平和とは?投稿募集」。415人の方から投稿いただきました。用紙いっぱいに綴られた『私にとっての平和とは?』『平和のために自分ができることは?』…。その一つひとつの言葉、想いを大切にピースあいちの今後の活動に生かしていきたいと思います。
投稿お寄せいただいたみなさん、ありがとうございました。




戦争体験を語り継ごう!ピースあいち「語り継ぎ手の会」会員募集

戦争体験を語り継ごう!ピースあいち「語り継ぎ手の会」会員募集
「戦争と平和の資料館 ピースあいち」では、かつての戦争の資料を展示するとともに、戦争体験者たちによる「語り手の会」をつくり、学校や団体などに出向いて、戦争の体験、原爆、空襲、学徒動員など多くの戦争体験を語り伝えてきました。
しかし、戦後70年以上がたち、戦争の実体験を語れる人は高齢化してきました。遠からず戦争体験を聞くことが難しくなる時代がやってきます。
そこで、ピースあいちでは、戦争を知らない世代の「戦争の語り継ぎ手」を募り、2017年9月には「語り継ぎ手の会」を発足させて、戦争体験の伝承に取り組むことになりました。戦争体験を語り継いでいく意思と情熱のある人ならだれでも会員になることができます。ぜひご参加を!




ピースあいちでは、
・ピースあいち見学会ガイド案内
・戦跡めぐりのご相談
・パネルの貸し出し

など行っています。ご活用ください。
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