2017(平成29)年度 戦争体験語り手の会の活動
語り手の会事務局長 竹川 日出男
ピースあいちは2007年5月に開館しましたが、語り手の会はその2年後の2009年7月に発足しました。以来、充実した活動を行ってきました。本年度も以下の四つの柱の事業を実施しました。
1)平和学習支援事業
戦争に関する資料館運営協議会(愛知県・名古屋市が設置)から受託して、愛知県下の小中学校を巡る事業で、本年度は名古屋市内4校(小学校2校、中学校1校、トワイライトスクール1校)、名古屋市以外の愛知県下の小学校5校、中学校1校、合計10校で実施し、916人の児童・生徒らが聞いてくれました。
2)夏の戦争体験を語るシリーズ
本年は8月1日から15日までの間に12回開催し、聴衆は704人に上りました。
3)「愛知・名古屋戦争に関する資料館」夏休み特別企画事業
8月2日から20日までの間に8回開催し、聴衆は206人に上りました。
4)その他の語り活動
上記のほか、愛知県下の小中学校や各種団体からの要請に応えて語り手を派遣したり、「ピースあいち」を訪れた学校・団体に対しても語り事業を行うとともに館内ガイド事業も行いました。
こうした活動を通じて戦争体験者の語り事業は延べ82回、聴衆は総勢5000人を超えるという活気ある年となりました。
熱心に聞く生徒たち
ある中学生の感想文
戦争は「人と人の殺し合い」。誰がこんなことを思いついたのだろうと思います。人間が人間による人間のための戦争。
同じ人間を殺し、生きて、殺され、悲しむ、とても意味のないことだと感じました。恐怖以上に私たちは何を知って、これから何をすべきなのか、何を伝えなければいけないのかを思い、戦争はこれから絶対に起こすべきでないと思うことができました。