平和のための博物館・市民ネットワーク全国交流会のフィールドワークで
京都交通博物館へ行ってきました
ボランティア 加藤有子
立命館大学国際平和ミュージアム入口
2017年12月9日・10日に京都市の立命館大学国際平和ミュージアムで行われた平和のための博物館・市民ネットワーク全国交流会に、ピースあいちから9人が参加しました。
そのあと、京都交通博物館でフィールドワークがありました。その時のことを報告します。
鉄道線路地図 1925年(部分)
京都交通博物館がどこにあるのかご説明したいと思います。
先月の「ピースあいち・メールマガジン」の「所蔵品から」で使った画像を借りてきました。大正14年、1925年の鉄道地図です。
京都駅の左下に「梅小路」(右から左に読んでください)という駅があります。貨物の駅なので、他の駅と違って三角形で描かれています。
京都交通博物館は、この駅のそばにあります。
転車台と車庫 手前に石炭を積んだ機関車も見えます
近くの梅小路公園のカフェで昼食のあとに交通博物館へ。
転車台と扇形の車庫があります。写真の手前には放射状に伸びる線路が見えると思います。向こう側には、白い枠の中に蒸気機関車が1台ずつおさまっています。
平和博物館の交流会で、なんで「鉄道マニアの聖地」みたいなところへ、と最初は思っていました。
立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長の安斎育郎先生の解説がありました。
京都が原爆投下目標に挙げられ、第一候補であったことと、梅小路の丸い転車台が上空からも確認しやすく、投下の目標となったことを聞きました。そのあと、地面に置いた5円玉の穴を見おろしました。上空1万メートルから転車台と車庫を見下ろすと、立ったまま地面の5円玉の穴を見るのと同じくらいの大きさに見えるのだそうです。
「原爆の効果を正確に測定把握できるように原爆投下候補の都市への空爆を禁止した」というのも聞きました。原爆の威力をはかる実験でもあったのだよな、と思いました。
そのあとはフリータイム。動く蒸気機関車を見たり、学生時代よく利用していた思い出の電車に出会ったり、線路の高さから見上げると電車って大きいなあ、と思ったり。蒸気機関車の車庫は機械油の匂いがしました。鉄道博物館の展示を楽しんで、帰りました。