◆所蔵品から◆資料ナンバー8757 1925年の鉄道地図の話
資料班
鉄道線路地図
現在(2017年12月)3階展示室では寄贈品展を開催中です。
今月も、展示している資料の中からご紹介します。
大正14年、1925年の鉄道地図です。
鉄道線路地図 名古屋のあたり
中を見てみましょう。ピースあいちのある、名古屋の周辺をご覧いただきます。
1872年に日本で鉄道が開通しています。その50年くらい後、この地図が作られた時には、今もある線路がだいたい出来てたのかなと思いました。
横書きの駅名は右から左に読んでください。
名古屋駅から東(図では右)に伸びているのが中央本線です。名古屋駅の次が千種(ちくさ)駅になっています。金山駅、鶴舞駅、新守山駅などは、昭和になってからできた駅です。(知らなかった)。「名古屋」と「千種」の間の赤い線が枝分かれしているあたりに小さく「古渡」(ふるわたり)と書かれています。今は金山駅のあるあたりの、中央線と東海道線が離れていくところが「古渡」です。
鉄道線路地図 記号
「記号」の欄です。
赤い線が「国有鉄道」です。一本線は単線、二重線は複線です。名古屋の辺りだと、東海道線は複線で、中央線・関西線は単線でした。
青い線は、地方鉄道線。むかでのような短い線が横切っている青線は「電車、馬車軌道」です。馬車で鉄道が走っているのもすごいし、電車が例外というか少数派というのも、そうなのか、と目からうろこの気持ちでした。1925年だとまだまだ石炭で走る蒸気機関車がメインだったのですね。
鉄道線路地図 名古屋市電車図
市電の路線図も載っています。(市電は、電車なのか。)
東京・横浜・名古屋・京都・神戸・大阪の市電があります。
赤い線が今でいうJR線、白黒段々の線はそれ以外の線になるようです。犬山へ行く名古屋鉄道、瀬戸へ行く瀬戸電鉄、常滑と岡崎に行く愛知電鉄などがあります。それらの線は今は全部名鉄です。(ローカルな話で恐縮です。)
鉄道線路地図 台湾・朝鮮及満洲・樺太・沖縄
台湾・朝鮮及満洲・樺太の鉄道図も入っています。
鉄道線路地図 沖縄
沖縄もあります。今はモノレールがありますが、当時は沖縄県営鉄道というのがあったようです。沖縄軽便鉄道のことです。ほぼ、今の国道58号沿いに嘉手納へ向かう線と、糸満へ向かう線と、太平洋岸の方、与那原へ行く線があります。
詳しい画像はこちらからどうぞ。
http://www.peace-aichi.com/20171222_taishoutetsudou.pdf
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