今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



12月です。2017年、ピースあいち開館10周年、たくさんの方にご来館いただき、アンケートも本当にたくさんいただきました。本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

■アンケートより

3階に展示されていた水筒がとても印象に残りました。今の水筒とは違い、布でしっかり包まれていて、どれだけ走っても落ちなさそうなじょうぶな水筒になっているなと思いました。布に包まれている様子から、暖かさを感じ、水筒を準備した人はどんな思いで戦場に行く人を送り出したのだろうとせつない気持ちになりました。(21歳女)

中学や高校で学んだ戦争史は歴史の流れに関わるごく一部分で、その背景には、知らないことや知らされていない部分まで多くありました。現代に生きる私たちが歴史から学ばなければ、繰り返されてしまうと強く思いました。自分の住む日本だけでなく、他国で起こっている紛争やゆがみに関しても、自国とは関係ないからと傍観者になってはいけないと感じました。日本は多くの被害を受けたと思われがちですが、日本が他国にした加害についても知る必要があると思います。(21歳女)

遠い過去に向きあうことは決してたやすい事ではないが、知ること・認めることから平和な世界は生まれると強く思った。ピースあいちには、日本の被害・加害の歴史、多方面についての情報が展示されていたので、自分の知らない知識についてより理解を深めることができました。(21歳女)

身近なところでの戦争についてこんなに見聞きしたのは初めてで、知らないことばかりでした。自分の住んでいる町でこんなにひどいことがあったなんて信じられないくらいです。市民がこんなに被害を受けた戦争の一部を見て、絶対に繰り返してはならないし、語り継がなければならないことだと改めて思いました。(21歳女)

今まで学校で受けてきた授業では絶対に聞かなかった、見なかったであろうお話、写真、資料等、知ることができ、自分たちも戦争と無関係なのではなく、後世に語り継いでいかなければならないのだと痛感しました。その際、被害の面だけでなく、加害の面もしっかりと伝えていかなければならないと感じました。(22歳女)

「命の大切さ、尊さ」これを考えさせられる貴重なお話、ありがとうございました。日本という国を改めて考えなければいけないなと思いました。つい、目頭が熱くなってしまいました。日本のため国のために生きる人々が生活していた時代、私たちは今自分たちのため周りの人たちのためという事の方が大切に視野に入れられています。日本という国の背景にあった出来事、大切にすべき事を改めて考えるきっかけができました。今すぐ何ができるわけではありません。ですが、これを悲しみだけで受け止めるのではなく、今生きている日本人として受け継がなければいけないなと身をもって感じました。(22歳女)

授業の一環として戦艦大和のことや、当時の日本の風潮、現状について生の話が聞けて、本当に貴重な経験ができました。資料を見て視覚的に戦争を見るだけでなく、ガイドさんのお話を聞くことで、もっと深く知りたいと思ったし、自分が今住んでいる場所が当時どんな様子だったのか気になり、調べたいと思いました。大学生になってから、このように戦争について考える機会が少なくなったので、この体験をきっかけとして、もう一度学び直したいと思いました。(21歳女)

現在の平和な日本になれている国民は、実際の戦争に対して関心が低いと思いました。しかし、今後、北朝鮮等との戦争も考えられなくもない。なので、国民全体が戦争に対しての関心を高めていくべきだと考えます。(20歳男)

自分が今まで聞いた戦争体験の話の中で、一番印象に残る話でした。自分は2歳の時の記憶なんて残っていないけど、戦争の記憶は少し残っているときいた時、戦争のすごさというものをはじめて感じた気がしました。名古屋空襲の話で、死体の山ができていたというのはかなりショックを受けて、もう二度と戦争をおこしてはいけないなと思いました。(19歳男)

今までは戦争について無関心に近かったですが、今、北朝鮮との関係があり、いつ戦争になってもおかしくないと思い、少しずつ興味を持ち始めました。今と昔では武力の強さ、新しさが変わっているかもしれないが、被害の大きさを知りとても怖くなりました。そして、実際に戦争を体験された吉田理さんの話を聞き、死体の山などを想像したらすごく恐ろしいと思いました。(19歳男)

私は小学校の頃から第二次世界大戦について学び、私の地元である三重県の空襲、広島の原爆、沖縄の地上戦について学んできました。そして今大学で、名古屋空襲について学んでいます。なので、貴館での展示はとても興味深いものばかりでした。沖縄や広島・名古屋はもちろん中国の展示もあるとは思いませんでした。今までは日本とアメリカの戦争を勉強してきて、今も日本とアメリカの戦争を勉強しています。もちろん日本とアメリカの戦争の勉強も大切ですが、それと同時に、中国・ロシアや東アジア、東南アジアでの戦争も勉強することも大切だと思いました。次はもっといろいろな国の戦争について学びたいと思いました。二度と同じことを繰り返さないために。(20歳男)

私は昭和7年生まれ、満85歳になります。生家は一宮在の片田舎です。小学1年生の時、アメリカのB29爆撃機やグラマンの戦闘機との空中戦も見ました。今日、ピースあいちで遺品や展示品を見、当時を思い出し、戦争は絶対にやってはいけないと思いを新たにしました。この平和な日本、何としても守らねばなりません。(85歳男)

幼少の頃を思い起こされました。桑名市で空襲にあった体験から、展示物はほとんど自分の体験と一致します。戦争は二度とやってはいけないと思っています。「よくもこれだけの展示物が集まったものだ」というのが率直な感想。(80歳男)

一度訪ねたいと思いながら、初めての見学になりました。展示物とその解説を通して、再び戦争はしない、という意志が伝わってきました。戦後も72年、この国が自国の民、他国(とりわけアジア・太平洋地域の国々)の民に甚大な被害をもたらした歴史をあらためて心に刻まねばと痛感します。(76歳男)

これだけの施設を行政ではなくNPOで運営しているのに驚いた。展示物も、民間人が集めたと聞いてビックリしました。(45歳男)

戦争は自分の国のために、あらゆる手段をつかって他の国を攻撃するけれど、結局は自分の国も被害をうける、だから私は他の国のためにも、自分の国のためにも、戦争をしないことが一番だと思います。(12歳女)

小さいころは平和というものをあまり考えなかったのですが、ピースあいちで平和について知りました。平和は世界にあるべきものです。(12歳女)

今日たくさんの写真をみて、小さな子どもまでが犠牲になってしまっていて、もう二度と戦争なんておきてほしくないとあらためて思いました。(11歳女)