今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



「いわさきちひろ展」が終わり、ピースあいちも秋を迎えました。3階展示室には「peace9展」、1階交流のひろばでは「ピースコンサート」が開かれました。9月末からの「こども展」、12月からの「寄贈品展」の準備も始まりました。今回は、8月末にいただいた来館者アンケートもご紹介します。

■アンケートより

ピースあいちでの資料は、ガイドさんが詳しく説明するのではなく、その人自身が見て、聞いたものをそのまま感じることを大切にしているということがとても印象深かったです。改めて「平和」というものを考え直す機会になりました。またぜひ訪れたいと思いました。(21歳女)

眼をそらせないでください これが戦争です。まさにこれにつきると思いました。殺す方もころされる方も、人が人でなくなってします。そんな戦争を二度としてはいけない。今は戦争が起こりそうな嫌な雰囲気があるような気がします。(39歳男)

目をそむけてはいけない過去の現実は、普段の私の生活の中から抜け落ちてしまっていた事に気がつかされました。覚えている事、思い出す事、伝える事を心がけていきたいと思います。(50歳女)

これほど立派な資料館を民間の方々でやられている事に驚きました。私たちの世代はかろうじて体験者から直に戦争での出来事を伝え聞くことができましたが、今日いっしょに来館した娘(12歳)や未来に生まれてくる子供たちは悲惨な出来事を忘れてしまうのではないかと、同じ悲劇をくり返してしまうのではないかと不安になります。理由は何であれ、無関係な人々を巻き込み、…言葉に詰まります。永遠の平和を世界に!!理想を笑われようが、くり返さないように、先ずは日本が!(41歳女)

今までに、ピースおおさか、広島、長崎、沖縄、東京、福山、etc。平和を願う会館を見学してきました。「ピースおおさか」は圧力をかけられすっかり内容が変わり残念でなりません。「ピースあいち」は、とても展示の仕方が見やすくよかったです。内容が豊かだと感じました。“加藤さん”ありがとうございました。(67歳女)

大津橋の資料館に行ったことがありますが、展示品や説明文が、こちらの方が心にせまり、圧倒されました。(60歳女)

資料が多く1回では見きれませんでした。毎年8月には訪れたいです。日本の罪についてしっかり知っていきたいと思います。(52歳女)

戦後から戦前になってしまいつつあるようなこの頃、戦争の真実を伝えるこのような施設が、全国にあったらと思います。戦争のこと、憲法の事、平和の大切さ、若い人に少しでも伝えられるよう活動を続けていきたいとあらためて思いました。(61歳女)

平和の尊さをしみじみ感じました。戦争は悲し過ぎます。人間を壊してしまいます。その戦時下に信念を曲げず戦った人がいるのを知って感銘を受けました。(68歳女)

2年前、私が教員として勤める高校に当館の方が来てくださり、講演していただきました。以来ずっとここに来たいと思っていましたが、今日やっと実現しました。戦争体験者の高齢化が進む中、次世代に語り継ぐためにも展示を通じて、平和への思いを伝えていただきたいと思います。子どもたちや若い人達にもぜひ見てほしい。その意味においても(スタッフの事情があるのは承知ですが)日曜の開館を希望します。(45歳男)

戦争と平和資料館を見て心打たれ、ちひろ展で心がやすらぎ、良い時を過ごしました。(71歳男)

2階中央にある大型のパネルを見ると、いつも涙が出てきます。為政者の方々は、戦争とはどんなものか、自分が行かないのでわかってないのではないでしょうか。国会の入り口に同様の作品を貼っておきたい気持ちです。家庭の事情でしばらくこちらにお伺いできませんでした。これからまた、ちょくちょく伺います。(61歳男)

戦争についてまだまだ知らないことがたくさんあることを改めて感じました。世界はひとつ、永遠の平和を願います。ピースあいちに来ることも、自分へのメッセージなのかと思いました。まずは周りの人に優しく接していきたいです。いわさきちひろさんの絵、1枚1枚に心動かされました。(49歳女)

心あたたまる企画ありがとうございます。戦争と平和ということを考える時間をなかなか作れない日々が続いております。私はピースあいちで過ごす時間が好きです。(戦争の話は父もあまりしたがりませんし、母もまだ幼くお兄さんの背におんぶされて逃げたことくらいしか覚えていない。)なかなか来れませんが、また次の企画を楽しみにしています。(42歳女)

ピースあいちのなりたちを知り、展示内容やボランティア、語り手の活動など見せていただき、この小さな場所がとても貴重な平和の拠点となっていることを感じ、たいへん感動しました。語り手の乾さんのお話も、戦時の暮らし、空襲の様子などとても詳細に分かり、戦争のひどさをリアルに感じました。とても貴重な経験、学びとなりました。今、自国の不都合な歴史を隠蔽、修正、捏造、美化するような動きや、戦争に近づくような動きもあり、とても不安になります。空襲・原爆・沖縄などだけでなく、加害の歴史と向き合い、二度と繰り返さないと反省することも同時にとても大事になってきていると思います。学校ではそういうところはきちんと教わらないと思うので、平和学習をする子どもたちに、加害の歴史も伝えていけたらと思います。ピースあいちに携わる方々、本当に尊いことだと思います。みなさんに感謝です。とても有意義な時間ありがとうございました。(43歳女)

展示してある物を見て、車いすで一緒に来た父に戦争中の話を聞くことができました。認知がありますが、ハッキリと記憶に残っていたようです。(49歳女)

いわさきちひろ展の記事を見て、初めてきました。戦争のことを子どもたちに伝えていくことは、大切なことだと思います。「ピースあいち」のような場所がたくさんあるといいなと思いました。これからもがんばってください。読書コーナーの本に点字が貼ってあるのでビックリしました。素晴しい!!(54歳女)

いわさきちひろ展をぜひ見たいと思い来館しました。かわいい子供の絵としか思っていなかったので、今回いろいろなことを知ることができました。(69歳男)

いわさきちひろ展で、作品から戦争を読みとることができました。戦争に焦点をあてて、ちひろの絵を見たことがなかったので、とても勉強になりました。(49歳)

ゆっくり時間をかけてちひろさんの人生と絵を見る時ができ、とてもよかったです。2階は生まれる前のことだが、文机や柱時計は実家にあったな。なつかしい気持ち。戦争は始めると、止めようとして止められない。(68歳女)

いわさきちひろ展に来ました。昔から知ってはいましたが、やさしい眼差し、その中にも戦争に対する強い思いも感じることができました。常設展の展示では、両親から聞いていた空襲の展示をみて、改めて戦争の恐怖そして、絶対に戦争は起こしてはいけない、子供、孫にこんな思いは決してさせたくないと思いました。(60歳女)

いわさきさんのやさしさやメッセージがひしひしと伝わってきました。「雪のなかを走る少年」や「ワラビをもつ女の子」は目に焼きつけて帰ります。これからも良質な文化、平和の尊さを後世に伝えていって下さい。(47歳男)

いわさきちひろさん、ステキな絵を書くと思ってましたが、人となり・おいたち等を知ることができ良かったです。本を今度買ってみようと思います。常設展も子どもとゆっくり見ることができ、いい経験になりました。(女)

28年前に練馬のちひろ美術館で「戦火のなかのこどもたち」の激しい顔であどけない子どもを抱いている絵に涙が止まらず、衝撃を受けました。とともに人生に迷い行った美術館でしたが、その帰り道に、自分の人生の方向が見つかりました。ちひろさんの絵は優しいだけでなく、強さがあります。戦争を憎み平和を愛した ちひろさんのメッセージをしっかり受け止めて、私も行動していかなければと思いました。(50歳女)

素敵な展覧会(3階いわさきちひろ展)で、酷暑の中、心が洗われるように感じました。展示作品はいずれも、戦争の惨禍を直接に描いたものではありませんでしたが、だからこそ、戦争によって失われてはならないものはなにか、戦争はどのように残酷なのか、ちひろさんの絵と一緒に思いを致すことができたように思います。特に第3部の絵の子どもたちの表情、目が印象に残りました。ちひろ展を見た後、2階をまわっていると、普段よりもよりいっそう切実に平和を祈念する自分がいることに気がつきました。(33歳男)

原画ではなかったが、久しぶりに作品群に出会えて、良かったです。(原画を展示しなかった理由と、作品の保存・展示の要旨には賛成です。)他にもよい作品がたくさんあるから、選択は大変だったと思います。東京練馬区のいわさくちひろ美術館や長野県松川町(旧称)の安曇野いわさきちひろ美術館の分館のような雰囲気でした。(49歳男)

大変な人生を過ごしてみえたことを今日の映画で知りました。やさしい絵を通してちひろさんの思いを感じていきたいと思います。(76歳女)

ちひろの経歴や「わたしがちいさかったころ」の文章を読み、時代を真剣に生きぬいて、作品に残す仕事をしてくれてありがとう!と言いたいです。私たちが語りついで平和を守らなくては、と再び思いました。(69歳女)