◆所蔵品から◆資料ナンバー8521 馬の轡(くつわ)の話
資料班



ベルト 金属部分

馬具

 革のベルトと、金属の輪のついた部品。馬の頭部につけて、手綱とつなげて、馬を操るための道具です。ベルト部分が「ろく」で、金属の部品が「くつわ」で、馬の口にくわえさせる部分を「はみ」といいます。

ベルト 金属部分

桜のマーク

 ベルトも金属部品も、桜のマークが入っています。
 ところでこれ、どうやって使うのか。

補充兵、第二国民兵必携

補充兵、第二国民兵必携

 「補充兵、第二国民兵必携」という小冊子の中の、馬の扱いについて書かれたページを見てみます。「はみ換」という項目です。下の方の図を見ると、革のベルトのつけ方がなんとなくわかるのではないかと思います。
 このページのいちばん最初にご紹介した写真の、左の方の輪になっているところが頭の上、耳の後ろに来ます。上に飛び出しているところがおでこに回ります。右の方へ伸びているベルトは合計6本、片側に3本ずつあるのですが、あごの下にまわして留めるベルトと金属の部品(はみ)の輪の所に留めるベルトではないかと思います。

補充兵、第二国民兵必携

補充兵、第二国民兵必携

 さらに、馬の顔のアップが載っているページをご覧いただきます。
 馬の口の横に輪が見えます。「はみ」の横棒を馬の口に噛ませて、左右の輪に、頭に回したベルトと手綱を結び付けて使います。今回ご紹介する「くつわ」とは形が違うようです。


補充兵、第二国民兵必携

補充兵、第二国民兵必携

 馬の体の各部分の名前が載っているページもあります。


補充兵、第二国民兵必携

補充兵、第二国民兵必携

 最後にご覧いただくのは、「馬に食べさせてはいけない毒草」のページです。
 「テウセンアサガホ」「ドクウツギ」「トリカブト」「アセビ」「キンポウゲ」「クサノワウ」「ドクゼリ」「センニンサウ」「タケニグサ」「クララ」「タウゴマ」「ニセアカシヤ」が紹介されています。




詳しい画像はこちらからどうぞ。
http://www.peace-aichi.com/pdf/20170822_umahami.pdf

ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
http://www.peace-aichi.com/objects/