◆ボランティア雑感 ◆戦争について思うこと   

                                                ボランティア 近藤 学

                                                
 

 戦後70年を過ぎて、テレビなどのメディアはいつも通り8月15日に特集を組んで報道しています。いつも通りの日常なんですが、しかしここ2~3年騒がしいなと感じています。戦争に関するいろいろな法案が成立しているか、審議中で、何か目に見えない力が一つの方向に向かっているのかなあと。

 私もこの雰囲気の小さな動きを感じており、戦争に関する本を何冊か読んでみました。一番感じたのは、市民は一度巻き込まれたらもう逃げられないと。いくら心の中では戦争反対でも表向き大きな声を出すことは難しく、ただただ周りの人と歩調を合わせるしかなかったのかなと感じます。そして、外地に出向いた兵士たちは、最初、学業・体育に優れた者のみが選ばれていたが、戦争後半になると、高齢者・学生は当り前、現地召集までに。何でもありに。それと同時に、余裕のない無茶苦茶な戦争作戦をして、現場の兵士たちは、弾薬・食糧・医療品不足の中で戦うなんて、気力だけあってもどうしようもないと想像します。

 戦争はだれも幸せにしません。なぜ戦争するのかわかりません。ごく一部の軍産複合体が喜んでいるだけ。兵器商人なんてなくなればいいのに。そんなに目に見える形で競争したければ、スポーツでも学業でも仕事の業績でやればいいのでは。

 とにもかくにも現実を知ること。過去の出来事を知ること。知らないと、良いことも悪いことも判断できません。中立の情報を、歪んでいない情報をみなさんが共有できますように。