◆ボランティア雑感◆寄贈品に込められた想い 
ボランティア 縫部 祐子             



 先日ボランティアに入っていた日のこと。寄贈された方のご家族がご来館されました。
 ご寄贈くださったお父様は、今年お亡くなりになられたそうで、その後に届いたこの寄贈展の案内で、お父様が当館にご寄贈されていたことをお知りになったそうです。

絵はがき

勲章など

絵はがき

写真


 ご寄贈いただいていたのは、名古屋城の絵葉書一点。お父様はなぜこの絵葉書だけをご寄贈されたのでしょうか。


 お話を伺っているうちに、お父様は名古屋城をとても愛していらっしゃったのだろうなと感じるエピソードがあり、だからこそ、焼け落ちる前のその姿を残されたかったのではないかと思いました。
 そして、今度はお父様がご寄贈くださったときにご一緒に来られた方と来ます。と、言って帰っていかれました。


 当館にご寄贈いただくのは、ご本人様、ご家族の方などさまざまです。数ある中からすべてをご寄贈いただく場合もあれば、選ばれたものをご寄贈いただく場合もあるかと思います。
 ご寄贈いただいたお品の後ろにはその方の人生があります。そこに込められた想い、その人生を、後世に繋いでいくこと。これも私たちの務めなのだなと思いました。
 ボランティアをしているからこそ、知ることのできた想い。ボランティアをしていてよかったなと思った一日でした(^^)