↑top

◆2017年「ピースあいち」10周年企画展等のご案内



10周年マーク

戦争と平和の資料館ピースあいちは、2007年5月4日に開館し、来年・2017年には10周年を迎えます。この間、多くのみなさんに支えていただき、次世代への戦争の記憶の伝承を中心に、平和を考えるための多様な活動をしてきました。昨今は学校や地域から、また遠隔地からのご来館も増えています。10周年を迎えるにあたり、さまざまな企画を準備しています。ぜひ、ご来館いただきたいと思います。
*企画展等の詳細については、ピースあいちホームページ http://www.peace-aichi.com/ でご確認ください。






企画展



入場料等の記述がない企画展については入館料 大人300円・小中高生100円です。



◆特別企画  丸木位里・丸木俊「原爆の図」と市民が描いた「原爆の絵」展 
2017年2月14日(火)~3月25日(土)
入場料(入館料含む) 大人700円 小中高生300円
3階展示室



原爆の図

原爆の図 第1部《幽霊》 丸木位里・丸木俊

本展は、丸木位里・丸木俊の「原爆の図」と広島の市民が描いた「原爆の絵」による展覧会。原爆の図はこれまで「ピースあいち」に来ていない初期3部作のうち第1部《幽霊》です。「ピースあいち」での原爆の図展は3回目、5作目になります。
日本画の丸木位里、洋画の丸木俊の共同制作である「原爆の図」に対し、「原爆の絵」は広島の原爆の体験にもとづいて市民が描いた絵です。1974、1975年(被爆30年)と2002年(被爆50年)の2回募集され、広島平和記念資料館が所蔵する「原爆の絵」の中から、「ヒロシマを語り継ぐ」というタイトルの29枚の絵(複製パネル)を展示します。
これらの絵は広島の記憶であり、証言でもあります。広島でどんな体験をしたのか、被爆者がどのような思いで絵を描いたのか、多くの皆さんに観ていただきたいと思います。

市民が描いた「原爆の絵」

市民が描いた「原爆の絵」
「何かを落とした」 「衣服は引き裂け、皮膚はたれさがる」 「助けてあげられなくてごめんなさい」 「あの夜を忘れない」 「広島中央放送局前の母と子」


関連イベント  

丸木美術館・岡村幸宣学芸員によるギャラリートーク
入場料で参加できます。
2月18日(土)13時30分~ 1階交流のひろば

映画「ひろしま」上映会
参加費500円(入館料は別途必要)
1回目 2月18日(土)15時~ 1階交流のひろば
2回目 2月19日(日・臨時開館日)14時~ 1階交流のひろば
*映画「ひろしま」 1953年制作 104分
監督:関川秀雄  出演:月丘夢路・岡田英次・山田五十鈴
被爆後8年の広島で、8万8千人の市民がエキストラ出演するなどしてつくられました。原爆被災現場の救援所や太田川の惨状など再現し、また被爆者たちのその後の苦しみが描かれています。しかし、一般に公開されることなく幻の映画となっていました。

映像による学習会・ドキュメンタリー映画「最後の原爆」
参加費無料
3月4日(土)16時30分~ 1階交流のひろば
*2005年作品91分
監督:ロバート・リクター キャサリン・サリバン・下平作江(長崎の被爆語り部)
長崎の被爆者の苦しみと原爆投下の歴史的背景を描いた作品。






「福島の今・写真展」と「震災と戦争展」
2017年3月7日(火)~4月29日(土)2階プチギャラリー

福島の現状を写真で…。報道から見る戦時下の東南海・三河地震の実態など明らかにする


関連イベント

講演会「福島の今とこれから」 河田昌東さん (チェルノブイリ救援中部・理事)
3月11日(土)11時~ 1階交流のひろば






「名古屋城が焼失した5月―『名古屋大空襲』展」
2017年4月11日(火)~5月20日(土) 3階展示室南側

5月14日の名古屋市街地北部空襲は名古屋城が焼失した空襲としてこれまでマスコミに何度も取り上げられてきました。
名古屋城二の丸には歩兵第6聯隊、三の丸には第三師団司令部はじめ多くの陸軍の施設や部隊が配置されていました。市民はそれゆえ名古屋城が空襲を受け焼失したと思い込んできましたが、近年の研究では誤爆であったことが米軍資料で明らかにされています。
明治以降の名古屋城の変遷を振り返り、軍都名古屋における名古屋城の果たした役割と米軍資料から見えてくる米軍の名古屋空襲のねらいと具体的な目標についてみなさんと考えてみたいと思います。名古屋城が市民の財産となり、見学が許されたのは1931年になってからです。まさに15年戦争の期間でした。






「戦争と平和の資料館ピースあいち 10年のあゆみ」展
2017年4月11日(火)~5月20日(土) 3階展示室北側

ピースあいち10年の歩みを年表と写真・チラシ・新聞記事、時々のエピソードで・・・






「知られざる沖縄の真実 -ハンセン病患者の沖縄戦」展
2017年5月30日(火)~7月1日(土) 3階展示室

写真 写真 写真

1931年に制定された「らい予防法」により、患者の絶対隔離政策が実施されました。この政策を推し進めるために患者の収容に国民を動員する「無らい県運動」が全国的に広く展開されてきました。その結果、ハンセン病に対する恐怖を国民に抱かせ、偏見や差別意識を生み出してきました。
1944年沖縄に来た日本軍は兵士にハンセン病がうつるのを恐れ、強制収容という方針を採りました。療養所の一つである沖縄愛楽園においてハンセン病患者が体験した差別社会及び沖縄戦での様子を紹介します。
1996年「らい予防法」の廃止、2001年熊本地裁判決後も2004年のホテル宿泊拒否事件が起こるように依然としてハンセン病に対する偏見や差別は残っています。

写真 上:沖縄愛楽園交流会館
中:沖縄愛楽園交流会館の展示 日本軍による患者の強制収容
下:沖縄愛楽園交流会館の展示 1945年―マイナスからの復興






特別企画「いわさきちひろ展 ―世界中の子どもみんなに 平和としあわせを―」
2017年7月11日(火)~8月31日 3階展示室
入場料(入館料含む) 大人500円・小中高生200円

いわさきちひろは平和を願い、こどもを描き続けた画家でした。9000点余の作品が遺され、絵本は世代を越えて親しまれています。
その生涯を見ると、青春期に戦争を体験したちひろは、戦後画家を目指したときに、平和の尊さが胸に刻み込まれていました。「平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます。」という言葉を残しています。
本展では、色彩豊かで優しさあふれる代表的な作品に、ちひろが平和への願いを込めて作り上げた絵本、『私がちいさかったときに』と『戦火のなかの子どもたち』から構成された平和のパネルを加えご紹介します。






記念事業



「私にとっての平和とは?」投稿募集
募集期間:2017年1月から9月末まで

戦争はいやだ、平和がいいと思っている/でもそのことを周りの人につたえたことがありますか?/あなたの平和への思いを言葉にしてください/書くことで/言葉にすることで/きっと何かが見えてくる
学校や、ピースあいちのような資料館で勉強したこと、おじいさんやおばあさんから聞いた戦争の話、映画や本で知ったことなど、どんな糸口でも構いません。大きな戦争の話だけでなく、普段の生活で感じる小さな幸せも、かけがえのない平和ですよね。それをずっと大事にする気持ちを、あなただけの言葉にしてみませんか。
*文字数 一言から800字まで。募集要項・募集方法は後日お知らせします。






5月4日(木)「開館10周年記念日 無料開放」

5月4日は、ピースあいちのお誕生日。記念して多くの方々にピースあいちにご来館いただきたいと思います。






10周年記念式典と記念パーティ―
2017年5月14日(日)

★記念式典     5月14日(日)10時30分~  ピースあいち1階交流のひろば
★記念パーティー 5月14日(日)12時~    ルブラ王山  会費:3000円





10周年記念募金事業




10周年記念誌「希望を編み合わせる」発行