今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



10月に入り、ピースあいちは、12月から始まる「寄贈品展」の準備、来年10周年の企画展や行事の打ち合わせと、ボランティアの動きが活発です。「今日は来館者よりボランティアの方が多いね」という日も。しかし、9・10・11月は、小・中学校の校外学習、団体の来館が多いのです。150人近くの子どもたちが来てくださる学校もあります。他の施設見学と時間をずらせ、館内案内は15人~20人班を作って…と。事前にピースあいちの見学と念入りな打ち合わせに来てくださる先生方、見学が終わって体験者のお話やガイドの説明に「ありがとう」と言ってくれる子どもたち。そして、後日、子どもたちの感想を冊子にまとめて送ってくださいます。ボランティアが「ピースあいちってすごいな。ピースあいちでボランティアしてて良かったな」と思える時です。

■アンケートより

 浜松にある戦争のことを伝える復興記念館というところに昨年親子で訪れ、今年は帰省のついでに、新聞記事で知ったピースあいちに行ってみたいと思い来館しました。戦争中のことだけでなく、どうしてこの戦争に至ったのか、アジアの国々への加害のこと、これからのことなど、一歩踏み込んだ展示に感心しました。展示パネルNO2の写真は、本当に目をそらしたくなる内容で、でもきちんと見なければならないと思いました。子どもたちがもう少し大きくなったら、また来て、ゆっくり学びたいです。(37歳女)  

 自分の親が職業軍人で、ビルマなどに行っていて、子どもの頃から日本軍の戦争の話をいやというほど聞かされてきました。その話を通して、人の命をうばう戦争に正義はないと小学校の高学年の時に思いました。耳が不自由ですが、今でもその時の気持ちは変わりません。78歳で亡くなった父。外地に6年ぐらい行っていて、自分の人生は国のためという教育のせいか(?)帰ってからも30年ぐらい変わりませんでした。自分が45歳、親が75歳の時に、やっと親子で率直に戦争のこと、人殺しのことを話ができました。平和が一番と思うようになりました。(66歳男)  

 せんそうはほんとうにこわいとわかりました。せんそうではたくさんのひとが、しんだり、けがをするので、せんそうは、よくないことだとわかりました。(8歳女)  

 戦後生まれですが、父母、祖父母から話を聞いて、また生活の中で感じて育ちました。真正面から戦争をとらえ、何故そういう事態になるのか、すごく掘り下げた展示に感動しました。なかなかこういう展示のし方は、他ではみられません。きな臭い世の中、次世代に伝えていく大切さを感じます。(69歳女)  

 筧久江さんのお話を聞かせていただきました。私たちの世代は、親が戦争を体験しているので、そういう話を聞いていました。筧さんの学生の時の勤労動員の経験は、初めて伺うこともあり、参考になりました。私たちは、日本国憲法は平和憲法で、第9条の条文については世界に誇るものだというように学んできました。ずっと誇れる憲法であってほしいと願っています。(62歳女)  

 戦前の教育について具体的なお話を聞いた事がなかったので、いろいろお話をいただきとてもよい勉強になりました。そんな大変な時代があって今があるんですね。物が豊かな今がいいことばかりとは思いませんが、昔のことを正しく知り、今に生かせる事は生かしていきたいと思いました。(女)  

 体験者のお話をうかがい、戦争の悲惨な状態がよくわかりました。昨日までいた友人が、明日はいないかもしれない、戦争が終わるまでは親や兄がいつ死んでもおかしくない…そのような体験を自らの口で語るのは本当につらい事と思いますが、貴重な経験をさせていただきよかったです。(38歳女)  

 はじめてうかがいました。名古屋がこんなにひどい空襲をうけていたことを知りました。これだけの資料をたくさん集められたこと、すごい力と思います。戦争をおこなった愚かさ、そして絶対くりかえさないように伝えることの重大さを感じます。平和の中に生きている自分は本当に幸せと感謝です。(73歳女)  

 展示の説明、大変リアリティがあってよかった。焼夷弾の枠金の実物、感慨深く見せていただいた。(77歳男)  

 義母から、「子どもの頃、浜松の空が夜の暗い中、真っ赤に燃えているのを見た。信じられなかったが、浜松がほとんど焦土となった」という話を聞いたことを思い出しました。(62歳男)  

 戦争体験についてお話いただきありがとうございます。戦争は、夜をうばい、明日をうばう。体験のない私には想像もできませんが、今の時代、平和であることを有難く感謝です。(女)  

 今までしらなかったことをしれてよかったです。こんなにもくるしいこと今の時代(平和な時代)にまたしてしまうのかと思うと、少しこわくなりました。(14歳女)  

 全ての物が重々しく感じました。このような物はこれからも、いろいろな人たちに語りつがれていってほしいです。もう戦争のような悲しい事が起きないように。(14歳女)  

 ピースあいちを運営している皆様に心から敬意と感謝の気持ちを伝えたいと思います。一人でも多くの市民が、子どもたちが、ここを訪れ平和について考えてくれたらと願います。(54歳女)  

 内容の濃い展示で、時間が十分になかったことがとても残念です。近くではないので、そうそうは来れませんが、またぜひ来たいと思います。(55歳男)  


 ●子どもたちから“平和のメッセージ”●

  平和―大切な人を守るためになければならないもの(14歳女)  

  私は、友人たちと笑いあえることが平和だと思います。だから、このままみんなとずっと笑いあえたらいいなと思います。(14歳女)