今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



連日たくさんの方のご来館をいただいています。夏の課題で中学生・高校生、家族づれ、グループや団体で…。開館当時から始めている夏の語り手のお話は、連日満員。子どもたちも熱心に耳を傾けていました。特別企画「私の八月十五日展」。一枚一枚を丁寧に見て読んでいただいています。リニューアルした2階の常設展では、あの日の「玉音放送」に耳を傾ける姿も…。みなさんからたくさんのアンケートいただきました。

■アンケートより

3Fの「私の八月十五日展」すごく良かったです。「やなせたかし」や「ちばてつや」など大好きなマンガ家の8月15日を読んで、心がふさがれる想いでした。本当に戦争は悲惨です。「満州で育った私たちは罪の意識をもちながら・・・・・」という映画監督山田洋次さんの言葉も心にのこりました。(64歳女)

「私の八月十五日」というコーナーでは、戦争を体験した方のリアルな声と記憶を知ることができ、改めて戦争の恐ろしさ、悲しさを知ることができた。2階の展示コーナーでは、聞いたことはあるが内容までは知らなかったことや、はじめて知ったこと、知っていたけどさらに理解が深まったという事がたくさんあり、とても自分のためになった。本物の玉音放送を聞けてよかった。(13歳女)

いろいろなマンガ家が描いた絵やメッセージがすごく分かりやすく、戦争が終わった時の反応などさまざまだったんだなと思った。これから修学旅行で長崎に行くので、ここで学習した事をいかして、学びに行こうと思った。(16歳女)

人間が空を飛べるようになって10年で航空機が武器となってしまったことを知り、驚いた。空からの攻撃は一般市民を多く巻き込んでしまうため、恐ろしいと思った。(17歳女)

終戦の時、5歳でしたが、戦争が負けたと言うことを近所の大人と聞いていましたので、記憶しています。20年3月10日、家が焼けて母の実家に逃げていったことはいつまでも忘れることができません。昭和22年ごろまで、焼夷弾が近所にそのままになっていたのが、今思うと不思議に思われます。(76歳男)

年に一度(とくに8月)は訪れて、戦争に流されないためにどうするか考えたいと思います。(69歳女)

昨年4月に名古屋に引っ越ししてきましたが「ピースあいち」の存在を知り、今回初めて来訪しました、なかなか知る機会がないので、他の博物館などでも周知するといいと思います。(59歳男)

現物資料がたくさん残っているのに驚きました。(73歳男)

母は昭和20年5月17日の空襲で足に焼夷弾がささり、大けがをしました。当時尾頭橋の近くに住んでいて、女学校1年生でした。6月9日の愛知時計には勤労動員で行っていた。母の兄は殉死しました。中野見夫さんの熱田空襲体験をぜひうかがいたいと思い来館しました。「私の八月十五日展」、今年七夕の日お星様になられた永六輔さんの絵、すぐわかりました。水木しげるさんの絵もよかったです。(56歳女)

はじめて来ましたが、3Fの「私の8月15日展」は著名人の終戦の時のマンガでの表現によりみじかに感じました。また豊田市の小学校高学年が多数見学されていて感動しました。尾張旭市ではこのような企画がないと思いますので、働きかけてみたいと思います。(69歳男)

少し前まで戦争の話などはさけていましたが、水木先生の実体験のまんがを読みショックでした。無視できない! 私の父も夫の父も兵隊で、ビルマでイギリスの捕虜だったが思い出したくないと語ることなく死んでしまいました。水木まんがで知り、こんなひどい事知ってもらわなくては…(65歳女)

2階では、写真がたくさんあってすこし怖かったです。私は、一宮市木曽川町に住んでいて、そこでもたくさんの方が亡くなったんだなと思いました。「ピースあいち」で見たり聞いたりした事で、戦争の怖さ、悲しさなどが痛いほど感じられました。まだ私は中2の子供なのでよくわからなかった事もあったけど、ここに来て、見たらよくわかりました。(14歳女)

せんそうで思ったことは、せんそうは一番こわくて、一番悲しいことがわかりました。(8歳男)

「私の八月十五日」は見ごたえ、読みごたえがありました。良い企画ですね。それぞれの生活と戦争とが、文章、絵の中によく描かれています。私は三重県の阿濃村で、終戦を迎えました。6歳、国民学校一年生でした。農家の一隅の鶏小屋を改装した一間のボロ舎に、一家六人が重なって寝ました。穴のあいたトタン板から朝日が斜めに光の矢になって射し込んだのを覚えています。(77歳女)

日進市の平和のつどいで、戦争体験の方(84歳)のお話を聞き、戦争のおろかさを語る年代がだんだん少なくなって行くことに不安を覚えています。常時、戦争の実態を知らせる博物館があることは大変意義のある事と思います。これからの若い人たちに、戦争は二度と起こしてはならない!! と伝え広めてほしいものです。この安倍暴走政権の時代だからこそ必要性を痛感します。(72歳女)

2階の展示では、戦争体験者の証言の展示があり、とてもよかったです。当時の様子がよく伝わりました。3階の展示は1人1人のメッセージが強く感じられ、貴重な体験となりました。(14歳女)

子供の夢を見捨てないで。自分の時代だけを考えないで、これからの日本を胸を張って素晴らしいと言える国に。(17歳女)

マンガの展示、生の体験というのはやはり重いです。特に那須さんのメッセージは広島出身のものには響きます。広島から一歩でると感覚が違うのを感じますから…(44歳女)

「私の八月十五日展」とても良かったです。挿絵と文章の組み合わせで、小学生の子どもにも分かりやすいと思い来館しました。赤塚不二夫さんの違う面に出会った気がしました。(45歳女)

B29や焼夷弾など、今まで漠然としか知らなかったことを学ぶことができました。実物やレプリカなど様々な方から寄贈された展示品があり、遺族の方々の思いが伝わりました。(14歳女)

戦争体験者、戦争反対を訴える人が次から次へと亡くなっていく現在、8月15日展は非常に悲しくて、涙がついつい出てしまいました。昭和18年生まれ戦中派で鮮明な記憶はありませんが、食糧難など親の苦労を思い出し、二度と繰り返されないことを願いながら閲覧させていただきました。(73歳女)

常設展では、戦争中に地元がどんな様子だったかが大変よくわかり、二度と同じことをしてはならないと強く思いました。旅行先として沖縄が好きで、沖縄の悲惨な地上戦は知っていましたが、工場が多かった地元の状況もよくわかりました。特別企画では様々な方の八月十五日を見て、亡き父に話を聞いておけばよかったと思い知らされました。(49歳男)

「私の八月十五日展」はとても内容の濃い催しでした。満州からの引き揚げの方が多く、私の母も大連からの引き揚げでしたので、特に山田洋次氏の記憶力はすばらしいと感動しました。(母の語っていた記憶と重なるところが多かったので)両親にもぜひ一度見に行くように伝えます。(53歳女)

戦争について深く考えさせられた。被害も多く、日本は被害者だと思っていたけど、加害者でもあるのだ。(21歳女)