◆ボランティア雑感◆「ピースあいち」を支える若い力に期待    
運営委員 庭山 輝男



  「ピースあいち」を支えているのは、NPOの会員が母体で、さらに来館されるお客様、そして一般の会社では社員に相当する「無償のボランティア」の人たちです。

絵はがき

大学ゼミの校外学習 in ピースあいち

 

 「ピースあいち」の展示は、たとえば常設展の「説明パネル」をじっくり読んでいくと90分くらいかかるほど、内容が充実しているのが特徴です。小・中学校の生徒たちが限られた時間で観ていくためには、「ガイド」が必要となります。その点、現在98名いる「ピースあいち」のボランティアは、そのうちの約30%が教職経験者なので、来館される生徒さんや引率される先生の支援対応ができる、最適な環境であると言えます。
 9月27日からは、企画展「秋の子ども展」が始まります。すでに、9月29日の寝屋川市立楠根小学校(55名)を皮切りに、10月5日までに弥冨市立弥冨北中学校(154名)、知多市立旭北小学校(103名)、高山市立東山中学校(130名)の来館申込があります。この機会に多数の小学校から来られるのを期待しています。

 また、この一年間で気づくのは、大学生の当館への関わり方におおいなる変化があったことです。それは、近郊大学のゼミに関する学生の来館学習が増えてきたことです。
 6月に名市大や金城大の学生さんが連れ立って来館され、見学後、レポートを提出されるとのこと。昨年末の南山大、愛知学院大、中京大に始まり、今年に入って、名城大(6月)、名古屋外語大(7月)、中京大(7月予定)、愛知東邦大(7月予定)の学生の方々が、授業の一環として先生とともに団体で来館学習されるという状況です。
 さらに、「ピースあいち」は学芸員研修の場にもなっています。今年は3大学4名の方が「ピースあいち」を選択され、7月から8月にかけての研修が始まっています。

 5月には、授業の合間を見つけて「ボランティア活動」をしたいという大学生の方が3名も来てくださいました。「ピースあいち」のボランティアの平均年齢は推定70歳くらいと思いますが、この2年間では、20~30歳代の方々の申込が意外に多く、受け入れの対応の仕方にも考慮、工夫が必要となってきました。もっと多くの若い人たちに「ピースあいち」で学んでいただきたいと思う今日この頃です。