◆ボランティア雑感◆定年後の老後スタート    
  ボランティア  水谷洋一



 「ピースあいち」でボランティア活動を始めて4年程になる。月に1回顔を出すだけで、多くの方のような貢献には程遠いが、世界平和活動の末端にいることだけでもやりがいを覚える。

 今年の3月末に定年退職して4ヶ月が過ぎた。定年直後には多くの人から「お疲れ様」という言葉をいただいた。その言葉がとても新鮮で暖かく感じられ、33年間の楽な職場であったが、最後まで仕事ができて良かったと思う。そして、65才の今、仕事は一切していない。今後に残された15年(予定)を今までの仕事以外のことに使おうと思っている。

 最近熱中している遊びにゴルフがある。始めて何年にもなるが、とても下手で周囲に迷惑をかけてのラウンドをしている。先日、2日連続でコンペがあったが、2試合とも最下位で終了し、上手な方から「練習不足」とはっきり言われた。どれ程の練習が必要かと尋ねれば、週に3回はドライビングレンジに行き、毎日自宅のマットの上で100球はパターの練習をせよとのこと。多くのゴルフ狂は、ここまでやって成績を維持しているのかと感心してしまうが、わからぬ訳ではない。とにかくゴルフは面白いし楽しいからだ。今の私にはコンペでの最下位脱出が緊急課題である。でも、今月だけでまだ5ラウンドも予定が入っている。

 もう20年にもなるが、週に2・3回社交ダンスを楽しんでいる。必死になって競技するのでなく、愛好家の人達と綺麗な音楽を聴きながら楽しい時間を過ごす機会に恵まれている。同時に私の認知症の発症を抑えてくれている。


 英会話を月に2回地域活動で教えて、もう10年になる。中学レベルの内容だが、生徒さんは70歳前後のお元気な御婦人が5人。英語を駆使して海外旅行も盛んに行かれている。英語の必要性が叫ばれて久しく、小学校でも導入されていて、これから若い人達がどんどん物怖じせずに外国人と交流を深めていくのに、我々老人も遅れないようにしたい。グローバルな視点が身に付くし、何と言ったって老人がさっそうと英語を話すなんて微笑ましい。
 他にも、男の料理教室・パン作り・施設にいる母への訪問・事務所の維持管理・友人との談話や会食等々で多忙な毎日が過ぎている。定年後の老後はスタートしたばかりだが、有意義な15年を過ごすことができたら嬉しい。