◆仲 直敏さんのこと                         運営委員  河原 忠弘



  ボランティア仲間であり、戦争体験語り手でもあった仲直敏さんが1月2日に亡くなりました。85歳でした。
  「ピースあいち」での仲さんは、長崎の原爆体験を語り、核兵器廃絶を訴え続けました。

仲さん

仲さんの紙芝居

  私は個人的な関係がありませんでしたが、2010年4月、当時、私が住んでいた東海市の青年会議所の催しでお世話になり、ご自身が描いた紙芝居を使い、ひかえめだが切々と被爆体験を語られ、800人余の聴衆を引き込んだ時の光景を、思い出します。
  また、「ピースあいち」一階の展示リニューアルに際しては、仲さんのあの紙芝居を使わせてもらいました。偶然選び隣に掲示した写真の焼け落ちた工場は、仲さんが学徒動員で働いていた工場ということでした。2階中央の「焼き場に立つ少年」は、仲さんが通った学校の庭が臨時の火葬場となり、そこでオダネルさんが撮影したものともわかりました。火葬作業を仲さんも手伝ったとも聞きました。
  こうしたことを辿ると、「ピースあいち」はたくさんのことを仲さんからいただいたと改めて思いますが、もう少しお教えをいただくべきであったと悔やまれます。
  ご冥福を祈ります。