◆開館５周年　感謝をこめて「ピースまつり」　5月5日(土)・6日(日)◆

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　運営委員　赤澤ゆかり

　　　　

　「５年前と同じだね。あのときは外で入館者整理をしていて、暑かったのをよく覚えてる」と、ボランティア仲間の後藤さんが言いました。

　そう。5年前と同じ、青い空、咲きほころぶ花、清々しい風…。5月らしい気持ちのいい日に、ピースあいちは開館5周年を迎えることができました。支えてくださった方々への感謝の気持ちと、これからも一緒にやっていこうね！という仲間たちの思いを込めて、5月5日(土)・6日(日)、「ピースまつり」を開催。ピースあいちを無料開放し、イベントや催しで楽しんでいただこうというものです。

５日（土）　オープニングは「ペガサスちちバンド」

　5日はまず、森島昭夫理事長がピースあいち建設の経緯を紹介し、「平和に暮らしていくために、小さな場所ではあるが、みんなの思いを大きく育てていこう」と、あいさつ。続いて、「ペガサスちちバンド」のコンサートで幕が開きました。

　「ペガサスちちバンド」は今年３回目の登場。ピースあいちの地元、よもぎ台と平和が丘の学童保育所に通っている保護者＆OBのバンドです。今回は60～70年代のフォークの演奏とあって、1階ホールに立ち見も出るほどつめかけた観客たちは、配られた歌詞カードを手に「これは歌わなくちゃね!」と、やる気満々。『風』『若者たち』『心の旅』など計９曲が演奏され、大いに盛り上がりました。「ピースまつり」のために昨年末から練習を重ねてくれたという「ペガサスちちバンド」、ありがとうございました！

　久しぶりに大きな声で歌ってスッキリしたところで、「バザー」「カフェ」「平和こまをつくろう」を開始。ほかにも、おもちゃ病院「とんかち」、WFPなごや、名古屋をフェアトレードタウンにしよう会、AHI（アジア保健研修所）、あいち平和映画祭、名大つるまい９条の会が店や展示を出してくれました。

　恒例となったバザーは大人気で、いつもオープン前からたくさんの方が並びます。品物はボランティアやその知り合いなどが提供してくれたもの。一点の価格は数円から数百円ですが、総売り上げは数万円にのぼり、財政の厳しいピースあいちの一助になっています。バザー担当だったわたしも、「あなた、売ってたんじゃないの？」と冷やかされながら、大きな荷物を抱えて帰ることに。

　午後からは「あさのよしたかギターコンサート」。こちらも多くの方がつめかけ、あたたかな語りと音楽のなか、穏やかな時間が流れていきました。

６日（日）　手打ち讃岐うどん「ピース亭」登場！ 　

　２日目は時々雨、風。名古屋北医療生協名東支部が「骨密度・体脂肪無料測定」で初参加。

　バザーに代わって登場したのは、ボランティアの吉川さんによる手打ち讃岐うどん「ピース亭」。本場讃岐の手打ちうどん、こちらも初登場です。前々日から仕込みをはじめ、昨夜は徹夜で150食分を用意してくれました。鍋や包丁はもちろん、コンロや流し台も自前、器は常滑の陶芸作家に焼いてもらった特注品という本格派。コシがあっておいしくて100円は安すぎるぞ！というわけで、完売でした。

　午後からは、「渡辺みかこ　岡田園子　ピースコンサート～愛と平和の祈りを～」（ピアニスト／錦城まりこ）。シャンソンの渡辺さん、クラシックの岡田さんが絶妙の掛け合い、そして素敵な歌声で観客を魅了しました。

　讃岐うどん「ピース亭」でうどんが茹であがるのを待つあいだ、隣に座っていた女性が「歌が聴きたいなと思って来たのよ」と話してくれました。地元の中日、朝日新聞販売店に新聞折り込みしていただいた「ピースまつり」のチラシを見ていらしたとのこと。５年の間に、地元の方々にもいろいろな形で協力していただけるようになってきたのだな、と感慨ひとしおでした。

　バザーもお店もコンサートも運営も、なにもかもが初めてでぎこちなかった「第１回ピースまつり」。それから少しずつ経験を積んで、今年は開催者のわたしたちも楽しめる余裕が少しだけ出てきたという感じ。それは、ピースあいちの５年間の歩みと重なります。これからも、「平和のために自分のできることを少し頑張る」をモットーに、ボランティア仲間とピースあいちで過ごしていきたいと思いました。

　「ピースまつり」は2日間で618人の来館者でした。ご参加、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。