ピースあいち特別展「水木しげるの戦争と新聞報道」(2019/7/16~9/1)

2019.04.24

 

 

 

 漫画「ゲゲゲの鬼太郎」などで人気の漫画家 水木しげるさん(2015年没、享年93)は、21歳のとき、陸軍二等兵として南方の激戦地ニューブリテン島(ラバウル)に送られ、戦場で片腕を失いました。そして、「戦争を体験した漫画家として、残さなければならない」と、自身の戦争体験をもとにした多くの漫画を描きました。

 本展は、『総員玉砕せよ!』『水木しげるのラバウル戦記』などの水木作品で、南方戦線を中心としたアジア・太平洋戦争をたどります。さらに、水木さんの「出征前手記」や当時の写真、戦地からの手紙、「私の履歴書」などで、死と向き合った若者の苦悩、強烈な戦地体験、その後の人生観にも迫ります。

 一方で、当時の新聞は、戦争をどのように報道したのでしょうか。「ニューヨーク・デーリー・ニューズ」「ロサンゼルス・タイムズ」を含む実際の新聞記事の展示から読み取っていただけると思います。

 今年の夏は「ピースあいち」で、最前線の兵士が見た「戦場」と、言論統制下の新聞が伝えた「戦時」を体感してください。

 

※夏休みのお子さんのために、「子ども用ガイド」を用意しています。親子でクイズを解きながら展示を観ていくことができます。

※会場では、ゲゲゲの鬼太郎グッズや書籍も販売しています。

 

協力:水木プロダクション ニュースパーク(日本新聞博物館) 中日新聞社

 

 

◆展示概要◆

○日中戦争から南方進出へ

①太平洋戦争突入

・真珠湾攻撃 『コミック昭和史 3巻』『トペトロとの50年』より

・南方戦線の戦況(1942年) 『コミック昭和史 3巻』『コミック昭和史 4巻』より

②水木しげる戦場へ

・出征前の手記/作品「赤紙がきた場面」「軍装の兄と」/写真「鳥取連隊入隊前」「父の写真」/戦地から父に宛てた軍事郵便

③水木しげるが描いた戦争

・作品『ラバウル戦記』『総員玉砕せよ!』から

④南方戦線の日本兵―報道から

⑤終戦への道のり―報道から

○水木しげる「私の履歴書(9)~(15)」

○地元の新聞報道(1942年~1945年)

○作品「運命のガダルカナルの戦い」「やがて戦い終えて」

○写真週報にみるラバウル戦線          ほか

 

開催期間 2019年7月16日(火) ~ 2019年9月1日(日)
開催場所 3階企画展示室
入場料 大人600円 小・中・高生200円(入館料大人300円 小・中・高生100円を含みます)
関連企画 講演会 「父 水木しげるの戦争を語る」
7月20日(土)13:30~15:00 
1階交流のひろば
お話  原口尚子さん(水木しげる長女)
参加費 大人1000円 小中高生300円(入館料や水木展入場料とは別途に必要です)
要予約 定員になり次第締め切ります。

講演会 「妖怪ぬりかべと水木しげるの戦争体験」
と き 8月17日(土)13:30~15:00 
ところ 1階交流のひろば
お話  蛸島直さん(愛知学院大学文学部教授 民俗学)
参加費 入館料または特別展入場料でご参加いただけます。
その他 会期
7月16日(火)~9月1日(日)11:00~16:00(最終日は15:00まで) 
休館日・月曜日(会期中は日曜日も開館します)